肝臓の話① 肝臓は何科がみるのか
こんにちは。大阪も梅雨入りしたみたいですね。
人体に様々ある臓器の一つである肝臓。その肝臓は何科の医師が見ているでしょうか。答えは消化器科(特に消化器内科)が診療しています。
消化器内科が見る臓器としては消化管(食道・胃といった上部消化管、大腸・直腸といった下部消化管)、肝臓、膵臓・胆管・胆嚢など多岐にわたります。大学病院などでは、まずは若手のうちはそれらの臓器を全般的に見ます(上級医より指導をうけます)。経験をつんで中堅になると、自分の専門分野を決め特定の臓器を専門的に見つつ、若手を指導するようになっていきます。なぜなら消化器といってもそれぞれ働き、病気、治療法が大きくちがうためですね(胃と大腸でも野球とサッカー位違う気がします)。
どの臓器を専門的に見るかは院長が所属していた組織の場合、各自の興味を持った部位を自分で選択したり、人員の状況に応じて配置されたりしていました。院長の場合は肝臓を専門に見る人が足りなくなったため声がかかり、大学病院に戻るという形でした(それまでは、市中病院で内科一般を見ていました)。
肝臓を主に診療することになり感じたことは「肝臓とはどういう臓器か」という説明が結構難しいということです。ここまで読んでいただいた方の中にも肝臓という名前は知っているけど、どこにあって何をしているのかよく知らない方も多いのではないでしょうか。
今後、複数回にわたり肝臓について役に立つ情報をお伝えしていこうと思います。
今回は前置きのみで終わってしまいました。