春といえば、花粉症 その3 点鼻薬に御注意
こんにちは。
先週は寒波到来で非常に寒い1週間でした。今週から暖かくなり本格的に花粉が飛び出すようですね。
ところで花粉症による鼻症状には点鼻薬が効果的と以前お伝えしました。⇒こちら
鼻炎症状に使用する点鼻薬には購入に処方箋が必要なものと、処方箋が必要ない市販の点鼻薬があります。市販薬にはナファゾリン、テトラヒドロゾリンなどの血管収縮薬が含まれていることが多く注意が必要です。
血管収縮薬は鼻詰まりを素早く軽くしてくれますが、あくまで症状を一時的にごまかしているだけなので薬が切れると症状が出てきます。
また、血管収縮薬が含まれる点鼻薬は繰り返し使用することにより徐々に薬の効きが悪くなります。それでも使用を続けると鼻粘膜に炎症が起こり腫れあがって慢性的に鼻が詰まった状態になることがあり、その状態を薬剤性鼻炎といいます。鼻炎の症状を抑える薬が原因で鼻炎が悪化してしまうということです。
市販の点鼻薬を使用していて効果がなくなってきたという人は、まずは使用している点鼻薬を中止しましょう。そのうえで血管収縮剤の含まれていない点鼻薬などへ切り替えたほうがいいかもしれません。
市販の点鼻薬を使用する際には成分を調べ、ナファゾリン、テトラヒドロゾリンなどが含まれている薬剤であれば、ここぞという時のみの使用とし、長期間は使用しないように気を付けましょう。

椿の花が落ちると春(花粉症)が近づいてきたと感じます。